分かりにくい専門学校のことが分かる“専門学校情報”
専修学校と専門学校について、1975年の学校教育法一部改正で専修学校が誕生しました。
高校卒業者(または同等基準)を対象とする専修学校のことを専門学校といいます。
認可校と無認可校とがありますが、法律に基づいた専門学校を認可校と、法律規定の枠外で専門学校と同じような専門教育を行う学校を無認可校と表現しています。
認可校と無認可校では卒業後の条件が異なります。
認可校卒業の場合は、一定条件はありますが大学への編入学の道が開かれる、「専門士」の称号が与えられるなどがあります。
専門学校の設置者は「国立」「公立」「私立(独立行政法人立を含む)」の3つ。
専門学校数は約3千校で私立が全体の93%です。
入学者数は約32万7千人、生徒数は約69万5千人(平成17年度)。
入学者で最も多いのは新規高校卒業者で、近年は、大学や短大を卒業した後(これをワンモアスクールという)やフリーター、社会人経験後に入学する例も増えています。
新規高校卒業者の進路動向を見ると、専門学校は大学に次ぐ進路先となっています。
専門学校への進学理由を見ると、「専門技術や資格を身につけたい」と答える人が第1位です。
職業につくために必要な知識や技能の習得を目的とする人が大多数で(職業教育)、別な表現をすると次の通りになります。
※将来は独立開業を目指している人も多くいます。
専門学校の教育分野は「工業」「医療」など8つに区分されています。
現在、最も生徒数が多いのは医療分野。
次いで「「文化教養分野」となっています。産業技術や価値観の変化により人気は変動します。
専門学校の教育課程は昼間部、夜間部に大別され、学習期間は1年から4年までとなっています。
平成17年9月より4年制専門学校を卒業した人には「高度専門士」の称号が与えられることになり、大学院入学資格も認められるようになりました。